人気ブログランキング | 話題のタグを見る

山古志を訪ねて

2004年10月23日に新潟県中越地震により、山古志地区(旧山古志村)では村内を走る道路がいたるところで壊れ、14の集落すべてが孤立し、村民全員が村外へ非難しなければなりませんでした(現地案内板より抜粋)。2009年5月3日、国道291号線の魚沼市側から山古志へはいりました。


 


 


山古志を訪ねて_f0302331_9254588.png


 


 


木籠地区には土砂災害によってできてしまった自然ダムにより水没した家屋が今も残されています。被災直後は屋根がやっと見える程度まで水没していました。(被災直後の写真や昭和の山古志を撮った貴重な写真集などが近くの小屋に展示されています)


 


 


山古志を訪ねて_f0302331_9254573.png


 


 


建ててから数ヶ月入居しただけで水没してしまった家もあります。


段階的な増水(放水)により、米などを二階にあげていたそうですが、結局それもだめになってしまったというお話しでした。


 


 


山古志を訪ねて_f0302331_9254574.png


 


 


復興のためにすでに取り壊された水没家屋もありますが、こうした現実が目の前にあるということは無残な姿ながらも記憶の中だけでなく、誰の目にも中越地震の残したものを伝えるという意味があるのではないかと思います。


 


 


山古志を訪ねて_f0302331_9254546.png


 


 


この一帯に何軒家の水没家屋があり、写真だけ見るとまだ爪あとが残っているという印象かもしれませんが、景観を重視して杉材で作られた復興住宅が建てられ、入居希望のアンケートによりすでに新しい家でみなさんが生活されているということです。建築中の道路などもありますが、山古志は非常に整備が進んでおり、被災から4年半という年月を考えても速いスピードで復興している印象です。


 


 


山古志を訪ねて_f0302331_9254537.png


 


 


復興住宅↑大きな家に見えますが、2世帯のご家族が入居されています。


 


この続きは↓


 


山古志を訪ねて②


 


 


 


by tensinonamida_iza | 2009-05-17 07:00 | モノクロ:風景
<< キク科だもの… 夏のスカート >>